Stars
昨日を知らなければ
この眼に映る星空も
ただの星空にすぎない
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たとえそれが
愛する人の
断末魔であったとしても
私の脳内で騒ぎ続ける
くだらない小悪魔達の声を
掻き消してくれるというのなら
私は耳を傾けよう
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自転車に乗って
駐輪場に寄って
自転車を置いて
駅ビルを抜けて
線路沿いを歩いて
喫茶店へ
喫煙席に座って
水を一口飲んで
何を頼むのか決まっているのに
なんとなくメニューを手にとって
アイスコーヒーを頼んで
本を取り出す
アイスコーヒーが目の前に置かれて
それでも暫くは本を読み続けて
キリの良いところで本を置いて
グラスにストローを入れて
一口飲んで味を確かめて
ガムシロップを入れる
また一口二口飲んで
ポケットから煙草を取り出して
ライターで火を点けて
吐き出した煙を眺めながら
ぼぉ~っとする
クーラーの効いた店
美味しいコーヒー
お気に入りの煙草
読みかけの小説
無為に過ごす時間
僕をちょっとだけ
喧騒から離脱させてくれる
大切なモノ
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どうして僕等は
大切な人たちと
ずっとずっと共に過ごすことが
出来ないのだろう
どんな関係も
所詮はひと時の
夢物語
いつも背後に見え隠れする
“さよなら”
出会いの数だけ
別れがあるというのなら
僕はもう
誰とも出会いたくはない
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機械はどんどん近付いてくる
人間に
人間はどんどん近付いていく
機械に
そのうちにきっと
漫画や映画で観たような
ロボットやアンドロイドが
街中を闊歩している時代が
やってくるかもしれない
でも
その時に街中を闊歩している奴等は
機械化された人間?
それとも
人間化された機械?
まぁ僕の勝手な予想だと
こういう世界になっている頃には
たぶん僕はもういないだろうから
どっちでもいいけど
別に
そんな世の中を見てみたいとも
思わないし
観とくだけで十分だよ
そういう世界は---
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今日のお酒は、
美味しかった。
もう少し飲みたい気もしたけど、
酔っ払っちゃうのはもったいない気がして、
グラスを置いた。
たまにはこういうのも、
悪くない。
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例えば、
そこにある消しゴム。
消しゴムはきっと、
何処かの誰かが
『書いた字を消すことが出来たらな』
って思ったから、
生み出されたんだ。
例えば、
君が手に持っている携帯電話。
携帯電話はきっと、
何処かの誰かが
『何時でも何処でも電話が出来たらな』
って思ったから、
生み出されたんだ。
それで、
僕等はどうなんだろう?
僕等は、
何の為に生み出されて、
何の為に存在しているのだろう?
僕等が生きている理由?
僕は思うんだ。
ないんだよ、
きっと。
僕等が生きていることに、
意味なんてものは。
でも、別にこれは
後ろ向きな考え方でも、
投げやりな考え方でもないと思うんだ。
寧ろ、
とても前向きな考え方だと思うよ。
だって僕等は、
消しゴムや携帯電話とは、
全然違う存在だから。
僕等は、
何処かの誰かに
勝手に理由付けをされて
生み出されたものではないから。
だから、
なくていいんだよ。
知らなくていいんだよ。
生きている理由なんてものは。
きっと………ね。
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白で挟めば
黒は裏返る
黒で挟めば
白は裏返る
数が多い方が勝ち
なんてわかりやすい
なんてリアルなんだ
如何にも
人間がハマりそうなゲームだ
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氷のように
冷たい言葉
何の躊躇いもなく
空中に吐き捨てられた一言
耳を疑った
いや
何となく予想はしていた
そんなことを言うんじゃないかと
でも
実際耳にすると
やっぱり信じられない
あの人には
人の血が流れていないのだろうか
ということは
この僕にも…
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ひとりになりたいなんて思って
強がってひとりになってみたら
結局寂しくなったりして
初めから
誰とも出会うことがなければ
ひとりで寂しいなんて思うことも
なかったのかな---
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神様?
僕はあまり信じてはいないかな。
あまり…ね。
絶対存在するって確信もないし、
絶対存在しないって確信もない。
それに僕にとっては、
どちらでも良いことなんだ。
存在しようがしまいが、
信じようが信じまいが、
別にどちらでも良い。
まぁもし神様って類のものが存在したとして、
彼らに媚を売れば皆須らく幸せになれるというのなら、
僕にとっても重要なことになるかもしれないけど。
とにかく今は、
そんなことはどちらでも良い。
だって、
一体彼らが僕に何をしてくれた?
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禁忌なのか
リーサルウェポンなのか
選択肢にそれが入っている時点で
おかしなことかもしれない
それをひとつの可能性として捉えてしまう時点で
もう壊れているのかもしれない
ただ僕は
ある程度のリアリティをもって
その選択肢を眺めている
しかしながら
恐らくその道を選ぶことは
ないだろう
ギリギリのところで僕は
別の選択肢を探し始めるだろう
だが常に
自らの頭の片隅にある
ひとつの選択肢
ゲーム感覚で
何となくその選択肢をクリックしてしまいそうな気がして
ちょっと怖かったり---
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歳を重ねるにつれて
自然治癒力が
どんどん弱まっていく気がする
『時が解決してくれる』
魔法にも似たその言葉は
今の僕には
もう効果がない
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何で生きているのかなんて
きっと誰にもわからない
たとえそれをわかっているって人がいたとしても
きっとそれはこじつけか
単なる思い込みかナニかだよ
生きてることになんて
意味も理由も
ないんだ
ただ僕等は
今を生きている
それ以上でも
それ以下でもない
それが全てなんだ
そして
たぶん僕等は己の生涯を通して
自分の生きている理由を後付けしていくんだよ
自分の生きている理由を探しながら
自分の生きていた理由を形作っていく
人の一生っていうのは
そういうものだと思うんだ
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長すぎるドラマ
主要キャストのアップを
何度も何度も挟み込んで
無理矢理に引き伸ばされている
陳腐なお話
エンドロールはまだ?
演じている方も
観ている方も
きっともう
ウンザリしているはずだよ
それにほら
早くこのくだらない物語にケリをつけないと
次の物語もはじめられないし
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『人間は基本的に自己中心的』
彼がしたり顔で言った言葉
僕には
『1+1=2』
って言っているのと同じくらい
当り前のことのように思える
そんな得意気に言うことじゃないよ
まして自己中心的な君が言ったところで
何の説得力もない…
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自分のことも
他人事
何をされても
何を言われても
もう何も感じない
面倒だから
一々反応するのは
僕はそんなに
熱くはなれない
でも
何であの時
僕の目は
紅くなってたんだろう
わからない
ただ
無理やり自分に引き戻されたような
そんな感覚を
感じていた気がする
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『待っていて』なんて
言いたくない
忘れてくれて構わない
僕のことなんて
僕のせいで
君のことを苦しめたくはないんだ
出来ることなら
君の中にある僕の記憶とともに
去って行きたい
でも
もしも…
もしも君が
僕のことを想ってくれるなら
Please wait for me
必ず戻るから
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『優しさはね
時には人を傷付けるんだよ
安易な優しさや
薄甘い同情心は
心の奥底にある大事なものを覆い隠してしまう
隠れ蓑になることもあるんだ
何も考えていない優しさは
その場しのぎの優しさは
何の意味も持たないんだよ
でもね
それでも僕は
人に優しい人間でありたいと思うんだ
もしかしたらそれは
ただ周りの目を気にしているだけの
優しさかもしれない
自分を良く見せたいがためだけの
くだらない自尊心の表れなのかもしれない
それでも僕は
人に優しい人間でありたいんだ
だって僕は
人を傷つける以上に
優しさっていうものは
人を救ってくれると思うから
お前にはまだ
わからないかもしれないね
でも
きっとお前にも
わかる時が来るはずだ
だから苦しめ
だから悩め
そして優しさとは何かを
自分自身の手で探るんだ
それがきっと
大人になるってことだ』
あの日
あの時
あの人から聞いた言葉
あの時の俺は
確かにあの人の言ったことが
わからなかった
受け入れたくなかったんだろう
盲目的に
優しさは良いものだと信じていたから
でも
今は違う
今ならわかる
まだ優しさってのが何かはわからないけれど
少なくとも
あの人が俺に何を伝えたかったのかはわかる
『それでも人に優しくあれ』
あの人は
優しさは時に人を傷つけると言った
でもあの人は
他の誰よりも人に優しかった
優しさの破壊力を知りながら
それでも人一倍優しかった
きっと
一番傷ついていたのは
あの人自身だったんだろう
だからあの人の優しさは
ただの優しさじゃなかったんだ
きっと知っていたんだ
あの人だけは
優しさの本当の意味を
きっと今の
俺のように---
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闇に入り
光を知り
光に入り
闇を知る
罪を見
正義を感じ
正義を見
罪を感じる
昨日を想い
明日を夢見
明日を思い
昨日を夢見る
真に正しきものは何か
真に進むべき道はどちらか
知るべき術はあるのか
知るべきものはあるのか
答えなき問いを問い続ける愚かな私を
愚かだと笑う私もいて
それでも尚
問い続ける私もいる
この世界には何故これ程にも
私の思考を超えたものばかりあるのだろうか
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テラス席
席座るのは僕一人
テーブルにはアイスカフェモカ
目の前には交差点
行き交う人を眺めながら
僕は煙草に火を点ける
初めて来たこの場所
ふらっと立ち寄り
ふらっと座ったこの席
不意に空いた時間を埋めるために
それとも心の隙間を埋めるために
そんなことを考えながら
僕は道行く人々を眺めている
不意に降り出した雨
足早に駅に向かう高校生
ひとつの傘の下に肩を寄せ合うカップル
雨宿りするおばあさん
僕もテラス席にいるわけだけど
幸い僕の上には屋根があったりして
相変わらず煙草を吸いながら
そんな人たちを眺めてる
強くなる雨足
いくら屋根があるといっても
外であることには変わらないわけで
地面に叩きつけられた雨粒が
時々跳ね返ってくる
でもそれはそれで
何だかミストみたいで
ちょっと気持ち良かったりして
さらに強くなる雨
不意に空いた時間は
刻々と埋められていく
思い出した記憶の欠片
確かあの時も
今日のような雨だった
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世界中には60億人も人間がいるのに
生涯で出会う人なんてほんの僅か
だからひとりひとりとの出会いを
大切にしたい
それなのに
せっかく出会えた人のことを簡単に嫌ってしまうなんて
もったいないよ
いろんな偶然が重なって
こんなにも広い地球の上で
出会うことができたのだから
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『夢は何?』
聞かれて困る質問第1位
僕に夢はない
目標もない
だから困る
答えようがないから
夢?
別に普通に暮らしていければいい
なりたいものも
やりたいことも
別にない
なんでみんな
そんなにスラスラ答えられるの?
でもなんか
原稿読んでるみたいだけど
みんな
そんなのを見てると
ちょっとだけ
笑えてきたりもする
夢か…
夢があると
ちょっとだけ毎日が楽しくなったりするのかな?
でも僕はまだ
夢ってのを持てそうにないよ…
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本当に辛い時は
涙なんて出ない
感覚が麻痺して
何も感じないから
どうでもよくなる
全部全部
どうでもいいって思ってる自分も
どうでもよくなる
生きてても意味ないとか
そういうことじゃなくて
本当にどうでもよくなるんだ
携帯も家族も友達も全部捨てて
何処かに行きたくなるんだ
ひとりになっても何も出来やしないのに
ひとりになりたくなるんだ
本当は死ぬほど寂しいはずなのに
ひとりになりたくなるんだ
馬鹿だよね
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ついてしまった嘘は足枷か
それとも十字架か
過ぎた刻を戻すことができぬのなら
背負ってゆくより仕方がない
自らの招いた災厄
尻拭いは己の仕事
隠し通せ
僕が土の下に眠るまで
終わった後のことなんてどうでもいい
天国に行こうが 地獄に行こうが
口を噤め
口を開かなければボロは出ない
ここまで来たんだ
今さら懺悔する必要もない
ただ己の心奥にのみ
閉まっておけ
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主演も
脚本も
演出も
全部自分
でもそれでいて
独り芝居ではない
台本通りには進まない
主演が何人もいるから
脚本がいくつもあるから
演出が何通りもあるから
基本的にはアドリブで
ハッピーエンドにも
バッドエンドにもなる
でも主演兼脚本兼演出の彼は
エンディングを見ることは出来ない
何故なら
どんなストーリーであっても
皆須らく
死によってエンディングを迎えるから
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